01

老化と寿命

人は年をとって生命活動が衰えるNAD+が減るエネルギー不足になる年をとるといったサイクルが成り立ちます

人の老化は高齢になるにしたがって生体内のNAD+が減少しNAD+により仲介される生体エネルギーが低下する結果としてNAD+により活性化されてきた長寿遺伝子といわれるサーチュイン遺伝子の活性が低下するためサーチュインの役割であったDNAの損傷修復や損傷の結果生じる間違ったDNA情報の発動を抑制することができなくなるために誤情報が累積する結果であることが最近になってわかってきました

02

NMNとは

サーチュイン遺伝子と大きな関係があるNMN
NMNとはニコチンアミドモノヌクレオチド
(nicotinamide mononucleotide)の略称です

ニコチンアミドモノヌクレノチド
書くにしても長すぎるし言うにしても舌をかみそうですという理由で簡略化してNMNと呼ばれるようになりましたおそらくほとんどの方特に年配の方はニコチンアミドモノヌクレノチド?なにそれ?と思われることでしょうが中には若かりし頃生物の授業でニコチンアミド・アデニン・ジヌクレオチドという物質が出てきたおぼろげな記憶をお持ちのかたもいらっしゃるかもしれません

03

クエン酸回路

生物学の中でも解糖系クエン酸回路といった
エネルギー代謝の項目です

参考までに解糖系とクエン酸回路(TCAサイクル)のまとめを記載しておきますそこかしこにNAD+としてニコチンアミドアデニンジヌクレオチドが顔を出しているのが見えますね高校生の頃はこんなに難しいことを習っていたのです

04

NAD⁺の役割

前記の様にNAD+はニコチンアミドアデニンジヌクレオチドの略ですがNAD+その役割から補酵素とか電子伝達体と呼ばれ身体の中で代謝を進めていく歯車のような役割をはたしています



電子2つを繋いでNADHとなることにより代謝過程からエネルギーを引き出しているわけです

05

エネルギー代謝と


サーチュイン遺伝子のスイッチ

昔ながらのお餅つきを思い浮かべてください杵で餅をつく力持ちの人が主役だとしても相方として餅をひっくり返す役の人がいなければお餅は完成しませんそのお餅をひっくり返す相方のようなかたちでNAD+はエネルギー代謝過程に参入していると考えていただくとその重要性をお伝えできるでしょういわば縁の下の力持ちです

そしてさらに最近になって明らかになったのは長寿遺伝子とも言われるサーチュイン遺伝子が活動するためにNAD+はスイッチの役割を果たしたり活動のエネルギー補給までしておりなくてはならない存在であることです

まさに老化を防ぐためにNAD+はなくてはならない存在というわけです

06

年齢とともに減少する


NAD⁺

このように重要な役割を生体内で果たしているNAD+ですが 悲しいかな年をとるに従い徐々にその量が減っていきます

減少の理由は老化にともない老化細胞が累積的に増加するためDNA損傷の修復などのため消費されるNAD+量が増大してくる一方体内で合成することのできる量は低下するためではないかと考えられています要するに防戦一方消費が増える分生産が追いつかないというわけです

07

口から効率的に摂取できる


NMN

NAD+積極的に食事でとればよいではないかということになりますがここに大きな問題が横たわっていますNAD+はその大きな分子量のゆえにか細胞膜 透過性がなく口から摂っても吸収されませんではどうする?ということで

NAD+の前駆体であり分子の大きさも約半分のNMNに注目が集まることとなりました

08

NMNはNAD⁺の


組み立て部品

地下鉄漫才というのがありましたがNAD+体内に運び込めないならば口から摂っても体内に吸収される部品として運び込み中で組み立てたらよいということで

体内でNAD+に合成されるNMNに白羽の矢が立ったというわけです

09

安心して摂取できる


NMN

図のようにNR(ニコチンアミドリボシド)という物質もNMNの一つ前の段階でNAD+の前駆体ということになりサプリメントとして比較的安価に販売されていますが反応経路的にNMNの方がよりNAD+に近く動物実験で有効性が実証されているのは現時点ではNMNのみですNRの場合服用直後に顔がほてって赤くなったりむずがゆくなるなどのフラッシング症状と呼ばれる副作用がしばしば生じることが知られており 毎日安心して摂るには副作用のないNMNの方が適しています

以上のような事情を考慮してNRとNMNではNMNに軍配があがります

10

食品から摂取できる


NMNの量

サプリメントとして補給する以外に食品から摂ったり運動をすることによりNAD+の体内レベルを上げることはできますが食品として摂ろうとするとアボガドなどで毎日600個程の量でなければ老化予防に最低限必要とされている量の250mgを補うことはできません 毎日これだけの量を食べるのは現実的ではありませんね

11

運動することで


増やすことができるNAD⁺

また運動をすることでNAD+の合成を触媒するNAMPT(ニコチンアミドホスホリボシルトランスフェラーゼ)という酵素が筋肉内に増加するためNAD+を増やすことができます

ただし必要な量のNAD+を増やすためにはかなりの量の運動が必要となり高齢者にはハードルが高くなります以上のような理由で簡単に摂取できる物質としてNMNが注目を浴びているのです

12

NMNの効能

今後研究が進むに従いまだまだ新しい可能性が開けてくるのではないかと期待されています


動物実験などで可能性が確認されているNMNの効能です

  1. 脳神経系の機能改善

    ●アルツハイマー型認知症の改善が期待される

  2. 肝臓保護
  3. 血管保護
  4. 心臓保護
  5. リンパ系組織

    ●免疫機能向上

  6. 生殖機能

    ●機能回復

  7. 腎臓保護
  8. 膵臓機能

    ●インスリン分泌 ●糖尿病改善

  9. 筋肉

    ●ミトコンドリア増加 ●エネルギー生産効率向上
    ●筋肉増強 ●インスリン感受性改善

  10. 脂肪組織

    ●昨日が回復し身体活動量や代謝が向上

監修紹介

  • 理事長

    橋本 惠

    理事長 橋本 惠
    医学博士医師作家
    医療法人みつばち会理事長
    • 1980年

      京都大学医学部卒業

    • 1980年

      兵庫県立柏原病院内科医員

    • 1980年

      大津赤十字病院循環器科医員

    • 1980年

      京都大学大学院医学研究科修了

    • 1980年

      国立循環器病センター内科循環器部門医員厚生技官

    • 1980年

      京都大学医学部助手1994年 京都大学医学部講師

    • 1980年

      京都大学大学病院医学研究科講師


    • 1995年6月より木津屋橋武田病院院長現在 医療法人みつばち会理事長
      日本心臓病学会特別会員日本循環器学会認定循環器専門医日本内科学会認定内科医日本不整脈学会会員診療情報管理士日本診療情報管理学会会員ほか

  • 幹事

    橋本 圭司

    幹事 橋本 圭司
    株式会社IMシステム 代表取締役
    • 慶応義塾大学商学部卒業 同大学院健康マネジメント
      研究科医療マネジメント専修修了


    • 京都大学医学部社会健康医学系専攻健康情報学分野専門職課程修了
      ITベンチャー企業米国バイオベンチャー企業を経て産業医事務所副所長を兼任

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